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zplCloud Blog

zplCore.com エンジン登場: zplCloud のラベルエンジンを .NET SDK で

zplCloud のすべてのプレビューを支えるエンジンを、ご自身のアプリケーションで使えるようになりました。プリンターに忠実なリファレンスで精度を測定した ZPL II・EPL2 レンダリング、144 種類のシンボル体系、コンプライアンス事前チェック、スキャンプルーフ、プリンターツイン、CI でのラベルテスト、コーディングエージェント向けの MCP サーバーを備えています。

7 分で読了 zplCloud Team

zplCloud を支えるエンジンが SDK に

「zplCore.com. The engine, as an SDK.」バナー。zplCore でレンダリングした実際の配送ラベルと、同じファイルのスキャンプルーフ結果: Code 128、Data Matrix、PDF417 はグレード A、GS1-128 の SSCC はグレード D

zplCloud のプレビューと PDF は、すべて 1 つのエンジン、zplCore.com でレンダリングされています。本日から、このエンジンを .NET 10 SDK としてご自身のアプリケーションで利用できるようになりました。zplCloud が使っている機能はすべて含まれています。ZPL II と EPL2 を PNG、PDF、SVG にレンダリングし、データからラベルを作成し、GS1 や配送業者のルールに照らしてチェックし、すべてのバーコードを読み戻し、障害を含めてプリンターをシミュレーションし、印刷まで行えます。Windows、Linux、macOS のほか、Docker や Kubernetes 上でも、プリンタードライバーなしで動作します。

要点: zplCore.com は .NET ライブラリに、CLI、テストパッケージ、MCP サーバーを加えたものです。仮想の Zebra プリンターのようにレンダリングし、プリンターに忠実なリファレンスと比較して精度を測定しています。レンダリングに加えて、チェックとシミュレーションも行います。コンプライアンス事前チェック、スキャンプルーフ、プリンターツイン、カオスプリンター、CI でのラベルテストです。試用版は zplcore.com からお申し込みいただけます。

zplCloud が独自のエンジンを開発した理由

2026 年 10 月まで、zplCloud はプレビューの生成とデザインの ZPL への変換に Neodynamic の ThermalLabel SDK と ZPLPrinter SDK を使っていました。現在、zplCloud のエンジンは zplCore.com だけです。デザイナーが ZPL を生成し、PNG、SVG、PDF のプレビューはまさにその ZPL をレンダリングします。プレビューで見えるものが、そのままプリンターに送られます。画像を生成する別経路はもうありません。

理由は 3 つありました。

  • 基準はプリンター。 zplCore は、Labelary によるプリンターに忠実なリファレンスレンダリングと、2 ドットの許容範囲でピクセル単位に比較されています。169 件のテストケースの平均スコアは 0.986 で、そのうち 131 件が 0.99 以上、85 件がピクセル単位で完全に一致します。自動テストにより、すべてのケースが少なくとも現在のスコアを維持するようにしています。
  • レンダリングだけでは足りない。 見た目は正しくても、不合格になるラベルがあります。クワイエットゾーンにかかったバーコード、印字ヘッドの範囲外にあるフィールド、X ディメンションが誤った SSCC などです。こうした問いにエンジン自身が、オフラインで、ビルドの中で答えられるようにしたいと考えました。
  • クラウドとお客様のサーバーで 1 つのコードベース。 無料の zplCloud ツールを支える機能は、SDK で提供されるものとまったく同じです。

zplCore.com は、公開されている ZPL II 仕様と各シンボル体系の規格に基づく独自の実装です。他の商用ベンダーのコードは一切含まれていません。使用しているオープンソースコンポーネントは、サードパーティ通知に記載しています。

zplCore.com とは

分野内容
プラットフォーム.NET 10。Windows 11、macOS、Debian、Azure Linux 3.0 (distroless を含む) でテスト済み。Dockerfile と Helm chart を同梱。NativeAOT 対応
入力ZPL II と EPL2。EPL フォームは ZPL に変換可能
出力PNG、JPEG、WebP、BMP、GIF、PDF と SVG (いずれもベクター)、TIFF、PCX、PCL、GRF、EPS、HTML、さらに EPL、Fingerprint、ESC/POS
バーコードCode 128、GS1 DataBar、QR から MaxiCode、DotCode、漢信コードまで 144 種類のシンボル体系。534 種類のアプリケーション識別子に対応した GS1 パーサーとバリデーター
データからのラベル作成mm またはインチ単位のラベルモデル、JSON テンプレート、C# オブジェクト、EF Core、LiteDB、MongoDB、JSON へのデータバインド、一定のメモリ使用量でのストリーミング
印刷TCP 9100、シリアル、USB、Windows スプーラー、CUPS。~HS/~HQES によるステータス取得。TCP 9100 上の仮想プリンター
文字体系HarfBuzz によるシェーピングと双方向テキスト。アラビア文字、ヘブライ文字、タイ文字、インド系文字、CJK に対応

数行の C# でプレビューを作成できます。

using ZplCore;

var renderer = new ZplRenderer(new ZplRenderSettings { Dpi = 203 }.WithLabelSizeMm(100, 150));
List<byte[]> pngs = renderer.ProcessFile("labels.zpl");          // one PNG per label

renderer.Settings.OutputFormat = ZplOutputFormat.Pdf;             // one PDF, one page per label
File.WriteAllBytes("preview.pdf", renderer.ProcessFile("labels.zpl")[0]);

「プリンターに忠実」とは、具体的には次のことを意味します。

  • QR コード (^BQ、モデル 2) は Zebra の出力とモジュール単位で一致します。 モード選択、バージョン、誤り訂正レベル、マスクまで同じで、3,600 を超える Labelary のリファレンスシンボルで検証済みです。
  • PDF417 (^B7) と MicroPDF417 (^BF) は Labelary とコードワード単位で一致します。 圧縮方式も Zebra と同じです。
  • 文字セット (^CI) と ^FH はプリンターと同じように動作します。 ^CI がない場合、ラベルはコードページ 850 になります。^CI0〜^CI12 は各国文字を置き換え、Windows コードページは ZPL ガイドに従い、^CI28 では 2 次元シンボルにプリンターがエンコードするのと同じバイトが格納されます。
  • Zebra の挙動を再現しています。 フォント 0 の文字送り幅、^BY の高さによる QR コードの位置オフセット、サブセット B のままになる Code 128 のモード N、floor(ratio × module) で計算される太いバーなどです。

速度も十分です。Apple M3 Max 上のリリースビルドで、zplCore は ZPL として (保存形式、1 ジョブで 100,000 枚) 毎秒最大 199,000 枚のラベルを生成し、10 スレッドでは毎秒 5,000 枚を超える PNG プレビューを生成しました。どの測定も、コマンド 1 つで再現できます。

機能紹介

このセクションの画像と出力はすべて、エンジン自体から得たものです。zplCore のドキュメント、zplCore CLI、または無料の zplCloud ツールによるものです。

コンプライアンス事前チェック

zplCore が注釈を付けた SSCC パレットラベルの下半分: 2 つの GS1-128 バーコードが赤でマークされ、ルール ZPL3104、ZPL3105、ZPL3106、ZPL3110 が示されている

ZplCompliance.Check は、8 つのパックにまとめた 84 のルールに照らしてラベルをチェックします。GS1 物流ラベル、GS1 Digital Link を含む Sunrise 2027、Amazon FBA、UPS MaxiCode、FedEx と DHL Paket の基本ルール、UDI、RFID/EPC です。テキストを読むのではなく、レンダリングしたラベルを測定します。mm 単位の X ディメンション、バーの高さ、クワイエットゾーン、HRI のサイズ、AI の形式、チェックデジットなどです。すべての指摘事項にはルール ID、行、位置、出典が付き、テキスト、JSON、SARIF 2.1.0、または上のような注釈付き PNG として出力できます。無料の ラベルコンプライアンスチェック のサンプルは次のとおりです。

$ zplcore comply pallet.zpl --pack gs1-logistic --dpi 203
pallet.zpl:13:1: error ZPL3104: label 1 ^BC: X-dimension 0.25 mm (2 dot(s) at 203 dpi) is below the minimum 0.495 mm for logistic units (0.250 mm only if the unit is physically too small). [GS1 General Specifications 26.0 §5.12.3.5 Table 5-51]
    fix: Use ^BY4 or wider at 203 dpi.
pallet.zpl:15:1: error ZPL3106: label 1 ^BC: GS1-128 needs 10X quiet zones: the left quiet zone (30 dots = 3.754 mm) runs 20 dot(s) past the label edge. [GS1 General Specifications 26.0 §5.4.4.2, §5.4.6.3, Table 5-51]
    fix: Move the barcode or the neighbouring field, or reduce ^BY.
1 label(s) at 203 dpi, packs gs1-logistic GenSpecs 26.0 / LLG 1.3: 6 error(s), 0 warning(s), 2 info(s). Pre-check only, not a certification.

出力は 6 件のエラーのうち 2 件に絞っています。Sunrise 2027 パックは小売レジ向けの 2 次元バーコードをチェックします。詳しくは記事 GS1 Sunrise 2027: レジに 2D バーコード をご覧ください。重要な点として、これは事前チェックであり、認証ではありません。配送業者や当局による承認、印刷済みラベルに対する検証機による検査の代わりにはなりません。ドキュメント

スキャンプルーフ

zplCore のスキャンプルーフで注釈を付けた棚ラベル: 左端の EAN-13 は赤でグレード F、QR コードは赤でグレード D、Code 39 と Data Matrix は緑でグレード A

ZplScanProof.Verify は、独立した 2 つのデコーダー (zxing-cpp と ZXing.Net) で、レンダリングしたビットマップからすべてのバーコードを読み戻し、その結果をフィールドデータと照合します。X ディメンション、クワイエットゾーン、バーの高さ、切れ、重なりを測定し、A〜F のグレードを付けます。これはISO/IEC 15415/15416 をモデルにしたデジタル事前チェックで、プリンターの解像度で計算されます。無料の バーコードスキャンプルーフ の例では、4 つのバーコードはすべてデコードできますが、そのうち 2 つは問題を起こしそうです (出力は抜粋)。

$ zplcore verify shelf.zpl --dpi 203
[0.0] ^BE EAN-13 line 7 at 8,80 (285×120 dots, 0°)
  status: Match   digital grade: F (0.0)
  SP1101 error: Quiet zone left: 2.7X, 11X required (ISO/IEC 15420 / GS1); limited by the label edge.
  SP1102 error: The symbol is cut off by the label edge (129 pixels of its ink lie outside ^PW/^LL).
[0.1] ^BQ QR Code line 8 at 600,10 (125×245 dots, 0°)
  status: Match   digital grade: D (1.0)
  SP1101 warning: Quiet zone bottom: 3X, 4X required (ISO/IEC 18004); limited by other ink.

Code 39 はグレード A ですが、警告が付いています。隣にあるテキスト「ART-4712」は目視文字 (HRI) のように見えますが、エンコードされた「ART-4711」とは異なります。このグレードは、印刷済みラベルに対する校正済み検証機での検査の代わりにはなりません。ドキュメント

ZPL を編集可能なラベルモデルに

Label.FromZpl は、既存の ZPL を編集可能でデータバインドできるテンプレートに変換します。テキスト、バーコード、図形、画像、RFID は型付きの要素になり、^FN フィールドはデータフィールドに、^DF フォーマットはテンプレートになります。各要素は元のラベルとピクセル単位で照合され、テストコーパスの 318 ファイルすべてがピクセル単位で正確に復元されます。たとえば、バナーの配送ラベルでは次のようになります。

$ zplcore import hero-label.zpl -o label.json --report
1 label(s), 203 dpi (LabelSize), fidelity 1,0000
  label 1: fidelity 1.0000 pixel-exact, 38 typed, 0 raw item(s)
  Info: Resolution detected as 203 dpi from the label width

zplCloud では、まさにこの機能を使って ZPL をデザイナーに取り込んでいます (詳しくは後述)。ドキュメント

ラベル内容の解析と GDPR 対応の匿名化

zplCore でレンダリングした 2 枚の配送ラベル: 左は差出人、受取人、追跡番号、2 次元バーコードを含む元のラベル、右は同じレイアウトのまま氏名、住所、追跡番号、バーコードの内容をプレースホルダーに置き換えた匿名化版

ZplExtract は、ZPL から受取人、差出人、チェックデジット付きの追跡番号、SSCC、GTIN、日付、重量を読み取り、それぞれに位置と信頼度を付けます。上のラベルでは、受取人の住所を信頼度 0.95 で検出し、GS1 AI (00) から有効なチェックデジットを持つ SSCC 340123450000000017 を、さらに重量と日付を見つけます。ZplRedact は、^FX コメント、^DF/^XF のデータ、2 次元バーコードの内容も含めて、個人データを同じレイアウトのまま置き換え、有効なダミーバーコードを挿入したうえで、もう一度検索します。このラベルでは 28 件の処理を行い、29 個の値を検索し、残りは 0 件でした。ルールベースで、ネットワークなしで動作します。共有する前に結果をご確認ください。なお、画像内のテキストは読み取りません。ドキュメント

GS1 Digital Link と Sunrise 2027 への移行

zplCore でレンダリングした食品ラベルの移行前と移行後: 右側では EAN-13 の横に GS1 Digital Link 付き QR コードが追加され、緑の破線枠で囲まれている

ZplGs1Migration.Migrate は、EAN/UPC、GS1-128、ITF-14、GS1 DataBar から GTIN を見つけ、空きスペースに GS1 Digital Link URI 付きの QR コードまたは GS1 DataMatrix を、クワイエットゾーン付きで追加し、結果に Sunrise 事前チェックをかけます。このラベルでは、ロット番号と賞味期限を GS1-128 から引き継いでいます (出力は抜粋)。

$ zplcore gs1 migrate cheese.zpl -o cheese-2d.zpl
label 1: migrated – added a QR Code with GS1 Digital Link URI with GTIN 09506000134352 right of the EAN-13 (^BE, line 9), top-aligned with the bars
  uri: https://id.gs1.org/01/09506000134352/10/L2604?15=270331
sunrise pre-check of the migrated ZPL: 0 error(s), 0 warning(s), 0 info(s)

zplCloud では、無料の Sunrise 2027 移行 ツールで同じ処理をブラウザー上で行えます。これは移行アシスタントであり、認証ではありません。ドキュメント

RFID Studio

zplCore でレンダリングしたカートンラベル。GS1-128 の SSCC バーコードと、RFID 書き込みコマンドを含むラベルのプレビューに表示される灰色の RFID マーク

ZplRfid は、GS1 EPC Tag Data Standard 2.3 に従って EPC をエンコード・デコードし (SGTIN、SSCC、SGLN、GRAI、GIAI、TDS 2.0 の「plus」スキーム)、対応する ^RF コマンドを生成します。整合性チェックでは、タグと印刷されるラベルを比較します。この例では、タグにバーコードとは異なる SSCC が書き込まれてしまいます。

$ zplcore rfid check carton.zpl
carton.zpl:6:1: error ZPL3904: label 1 ^RF: The SSCC-96 EPC encodes SSCC (00) 340123450000000024, but ^BC prints 340123450000000017. [GS1 EPC Tag Data Standard 2.3 §7 (correspondence of EPC and GS1 keys); GS1 General Specifications 26.0 §4.13]
    fix: Encode the printed key, e.g. ZplRfid.EncodeEpc("(00)340123450000000017…") or 'zplcore rfid encode'.

zplcore rfid simulate は、RFID プリンターと同じように、ラベルの RFID コマンドをシミュレーションした Gen2 タグに対して実行します。ドキュメント

プリンターツイン

同じ 4 × 6 インチの配送ラベルが 2 枚: 左は印字ヘッド幅 72 mm の ZQ510 向けに zplCore が注釈を付けたもので、右側部分が赤い斜線で示されている。右は ZQ510 が実際に印刷する出力で、72 mm で切れている

このラベルはこの機種で印刷できるでしょうか。ZplPrinterTwin.Check は、ラベルを 24 のプロファイル (ZD421、ZD621、ZT411、ZT610、ZQ630 と 3 つの汎用プロファイルを含む) のいずれかと比較し、印字ヘッド幅からはみ出したフィールド、カッターや RFID などの不足しているオプション、ファームウェアの制限、フォント、メモリを報告し、印刷時間の見積もりも示します。プロファイルの各項目には出典が示されているか、不明と明記されています。上の 4 × 6 インチのラベルを印字ヘッド幅 72 mm のプリンターで印刷する場合 (21 件の指摘のうち 1 件を表示):

$ zplcore twin check hero-label.zpl --profile ZQ510-203
  ZPL5102 error (53:1): Label 1: ^BC ">;>800340123450000000017" at x=280 is 16 dots (2 mm) wider than the printhead of ZQ510-203 (576 dots = 72 mm): the right part is cut off; a clipped barcode does not scan.
ZQ510-203: 13 error(s), 8 warning(s), 0 info

ドキュメント

カオスプリンターとカッタープレビュー

zplCore でレンダリングした 6 枚のカートンラベルを 2 列に配置。ラベル 3 と 6 の下に、はさみと一時停止の記号が付いた赤い破線のカットライン

ZplVirtualPrinter は TCP 9100 で待ち受け、受信したジョブをレンダリングし、プリンターと同じように ~HS と ~HQES に応答します。指定すれば障害も起こします。用紙切れやリボン切れ、ヘッドオープン、バッファーフル、カッタージャム、RFID のボイド、接続切断、タイムアウトを、スクリプトで再現性のある形で発生させられます。

printer.Faults.Schedule(ZplFaultKind.PaperOut, ZplFaultTrigger.AfterLabels(3)); // label 4 waits
printer.Faults.Seed = 42;                                                       // deterministic random triggers

カッターシミュレーションは、カッター付きプリンターがどこでカットするか (^MM、^PQ、^CN、~JK など) を示し、上の図のように PNG、SVG、PDF のプレビューにカット位置を描き込みます。^MMC と ^PQ6,3 の組み合わせでは、ラベル 3 と 6 の後でカットされます。カオスプリンター · カッター

Testing+ と GitHub Action

パレットラベルの SSCC バーコードを 3 つ並べたもの: 変更前、バーが細くなり SSCC も変わった変更後、そして赤と緑の差分画像

ラベルはコードです。だからコードと同じようにテストしましょう。ZplCore.Testing パッケージは xUnit、NUnit、MSTest で使えます。

ZplAssert.Label(zpl)
    .NoOverlaps()
    .Complies(CompliancePacks.Gs1LogisticLabel)
    .Barcode("SSCC").Decodes("(00)376104250021234569").HasGrade(atLeast: 'B')
    .And.MatchesSnapshot("pallet");

失敗すると、要素、その位置、ZPL の行が示され、その要素を枠で囲んだ画像へのリンクが付きます。zplcore check は同じチェックを多数のファイルに対して実行し、JUnit XML、SARIF、Markdown を出力します。SDK に同梱の GitHub Action は、変更前・変更後・差分の画像を添えてプルリクエストにコメントし、変更点を一覧にします。上の画像はそうした実行から得たものです。ある変更で SSCC バーコードが ^BY4 から ^BY3 に細くなり、データも変わっています (出力は抜粋)。

$ zplcore check labels/pallet.zpl --pack gs1-logistic --verify --baseline ../base
FAIL labels/pallet.zpl (1 label(s), 0.25 s) · changed vs baseline (3 element change(s))
  FAIL comply gs1-logistic
    labels/pallet.zpl:12:1: error ZPL3104: Label 1: X-dimension 0.375 mm (3 dot(s) at 203 dpi) is below the minimum 0.495 mm for logistic units (0.250 mm only if the unit is physically too small).
    labels/pallet.zpl:12:1: note ZT3001: Label 1: barcode ^BC Code128 at x=86 y=820: data "(00)376104250021234569" → "(00)376104250021234576"
FAILED (fail-on error)

ドキュメント

コーディングエージェント向け MCP サーバー

zplcore-mcp は、Model Context Protocol を通じて、Claude Code、Claude Desktop、GitHub Copilot を使う VS Code、Cursor に 26 のツールを提供します。レンダリング、lint、フォーマット、差分、コンプライアンス、スキャンプルーフ、匿名化、プリンターツイン、GS1、RFID などです。エージェントは ZPL を書き、PNG を確認し、診断結果を読み、ループの中でラベルを修正します。

claude mcp add zplcore -- zplcore-mcp

このサーバーは、信頼できない入力を前提に設計されています。通信は stdio のみで、ネットワークポートは一切開きません。各呼び出しは、時間とメモリの制限があり環境変数も空の独立したワーカープロセスで実行され、ファイル、ネットワーク、プリンター、環境変数にはアクセスできません。macOS ではさらに OS のサンドボックスが加わります。これらのルールは、敵対的テスト、ファジング、アセンブリの IL 監査によって検証しています。ドキュメント

PDF と SVG をネイティブ ZPL に (Vector-Lift)

左は見出し、保管場所、罫線、Code 128、シリアル番号、QC スタンプを含む SVG ラベル。右は同じラベルをネイティブ ZPL からレンダリングしたもので、テキストはフォント 0、Code 128 は ^BC、枠・罫線・円は ZPL の図形

Vector-Lift は、配送業者や ERP の PDF や SVG を、1 枚の ^GF ラスター画像ではなく本物の ZPL に変換します。テキストは ^A0 フィールドに、バーコードはデコードしたうえでネイティブの ^B コマンドとして再生成して検証し、線やボックスは ^GB、^GC、^GE になります。すべてのラベルに、測定された再現度が付きます。

$ zplcore lift lift-label.svg -o lift.zpl --report
799x400 dots @ 203 dpi (default), fidelity 0.9785 (exact 0.9114), native ink 97.8 %, 370 bytes vs 4,140 bytes ^GF raster (8.9%)
4 native, 5 approximated, 0 raster, 1 dropped, barcodes match

テキストは元の書体ではなくフォント 0 で組まれ、PDF 内でアウトラインとしてしか存在しないテキストはグラフィックのまま残ります (OCR は行いません)。zplCloud では、無料の PDF をネイティブ ZPL に ツールでこの機能を使っています。ドキュメント

NativeAOT

SDK、テストパッケージ、CLI、MCP サーバーは、トリミングや AOT の警告なしでビルドできます。CLI と MCP サーバーは、.NET ランタイムをインストールしなくても起動できるネイティブプログラムとして発行でき、スモークテストでその出力を JIT 版とバイト単位・ピクセル単位で比較しています。ドキュメント

zplCloud ユーザーにとっての意味

インストールは何も必要ありません。zplCloud はすでに zplCore.com で動いています。

  • 4 つの新しい無料ツール: ラベルコンプライアンスチェック、バーコードスキャンプルーフ、Sunrise 2027 移行、PDF をネイティブ ZPL に。4 つとも、zplCloud API の /v1/tools/… からも利用できます。
  • プレビューは印刷結果と同じ: PNG、SVG、PDF のプレビューは、プリンターに送られるのと同じ ZPL をレンダリングします。
  • デザイナーへのインポートを改善: ZPL のデザイナーへのインポートは、Label.FromZpl を通して行われるようになりました。10 言語、全 96 テンプレートで ZPL → デザイン → ZPL のラウンドトリップを行ったところ、平均スコアは 0.7707 から 0.9998 に上がり、ピクセル単位で正確なテンプレートは 960 件中 26 件から 911 件に増えました。
  • おなじみのツール、たとえば ZPL Linter、ZPL Formatter、ZPL Diff、バーコードチェック も同じエンジンで動いています。

近日公開: zplCore Server (Docker)

次のステップとして、エンジンを REST API 付きのすぐに使えるコンテナとしてパッケージ化します。ZPL を入力すると、PNG、PDF、またはチェックレポートが返ってきます。linux/amd64 と linux/arm64 向けのマルチアーキテクチャイメージ、distroless、root なしかつ読み取り専用のファイルシステムでの実行、/health、/ready、/metrics (Prometheus) のエンドポイント、OpenAPI 定義、SBOM 付きの署名済みイメージを予定しています。linux/arm64 での NativeAOT テストでは、サーバーは約 4 ms で起動し、最初のラベルを約 11 ms でレンダリングし、イメージサイズは約 100 MB でした。機能の内容は予定段階です。最初のバージョンが用意できた際の通知は zplcore.com でお申し込みいただけます。

試してみる

  • ライブデモ: zplcore.com/en/demo では、ブラウザー上で ZPL をレンダリングし、コンプライアンス事前チェック、スキャンプルーフ、GS1 移行、情報抽出と匿名化、プリンターツインを実行できます。
  • ドキュメント: zplcore.com/en/docs に、API、CLI、サンプル、精度、既知の制限をまとめています。
  • 試用版: zplcore.com のお問い合わせフォーム からお申し込みください。開発チームが直接お答えし、お手持ちの ZPL や EPL ファイルのチェックにも喜んで対応します。ライセンスは法人のお客様 (B2B) 向けです。
  • コードを書かずに: 無料の zplCloud ツール も同じエンジンで動いています。

よくある質問

zplCore.com は zplCloud が使っているのと同じエンジンですか?

はい。zplCloud はプレビュー、PDF、ツールの結果を zplCore.com でレンダリングしており、新しいツールも SDK で提供されるのと同じ機能を呼び出しています。

zplCore.com にはインターネット接続やプリンタードライバーが必要ですか?

いいえ。ライブラリはお客様自身のプロセス内で、オフラインで動作します。対応 OS は Windows、Linux、macOS です。印刷は TCP 9100、シリアル、USB、Windows スプーラー、CUPS を通じて直接行います。

コンプライアンス事前チェックとスキャングレードは認証ですか?

いいえ。コンプライアンス事前チェックは公開されているルールに照らしたテストであり、スキャングレードは ISO/IEC 15415/15416 をモデルにしたデジタル事前チェックです。どちらも、配送業者、当局、または各国の GS1 加盟組織による承認の代わりにはならず、印刷済みラベルに対する校正済み検証機での検査の代わりにもなりません。

zplCore.com にまだできないことは何ですか?

Pharmacode 2D、Response Plus PostMatrix、ISO/IEC 15434 に準拠した HIBC は、公開仕様がないため実装していません。Deutsche Post BZL と JAB Code は試験的な対応です。Zebra の内蔵フォントはプロプライエタリなため、キャリブレーションした代替フォントに置き換えています。まったく同じグリフが必要な場合は、オリジナルの TTF を登録してください。全一覧は 既知の制限 をご覧ください。

zplCloud で何か変更する必要はありますか?

いいえ。デザイン、テンプレート、プリンター、API 呼び出しはそのまま使えます。

Zebra および ZPL は Zebra Technologies Corporation の商標、GS1 および GS1 Digital Link は GS1 AISBL の商標、Neodynamic、ThermalLabel、ZPLPrinter は各所有者の商標です。本記事では説明の目的でのみ使用しています。

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